満足度★★
pair.37
三俣婦人会『モモモ、モンスターァァァ』
これで三度目の30×30登板になる三俣婦人会さん。
わたし本公演を観たことがなく、この火ゲキでしか観たことがないので、普段のスタイルをまったく存じ上げず。
三度観て、三度ともに違う印象でした。
今回のお話は、ペットを拾ってくる娘と、飼う飼わないでもめる両親との間の、家族の中での役割の話。
子供は現実的な事を考えず、ただ可哀そう飼いたいという自分の気持ちだけを純真に主張できる。
夫は自分は外で仕事して生活費稼いでくる役割しているという自負を盾に、家庭内の事は妻に任せて、現実的な事に蓋をする。
誰がご飯用意するの?誰が散歩に連れて行くの?誰が病院連れて行くの?飼育費どれだけかかると思ってるの?そういう現実的なやっかい事は、全部妻の役割。
そんな日本の家庭でありふれた、ありふれているだけに軽んじられがちな話。
とかくペットが気持ち悪かった、だっておっさんなんだもん、めぇ~って鳴くぴっちりシャツにぴっちりタイツ履いた、おっさんなんだもん。娘が拾ってきたペット。
そして、かのうとおっさんの有北さんが比較的ちゃんとした(笑)芝居で小珍しかった。
キャラメルポップコーン『片方を捨てたあとに見つかったもう片方の靴下の気持ち』
二人芝居、というより漫談に近いかも。
見るからに愛らしい栗田さんと、見るからにおっさんな男性役者さんとが、双子の少女という設定。
元はどちらも栗田さんの姿だったが、片方だけがいきなりおっさんになっちゃったという。
その設定から繰り広げられるボケ、ツッコミは、なかなかにシュールで面白かったと思います。
だがしかし、どうにも芝居が雑だったように感じました。質が低い。
作演出に役者、全てを兼ねた今回のユニット、それに加えて外部出演もいくつか同時進行していらっしゃった・・・オーバーワークだったのかもしれないなと思わざるを得ない。
とかく栗田さんが可愛らしかったです。