満足度★★★★★
人間味あふれる笑い
一家に突然現れる2人組、
黒づくめでいかにも何か起こりそうな雰囲気から始まります。
娘だと名乗る女性は特徴のある話し方で存在感があり、
その連れの男性も軽やかな動きで妖艶に魅せます。
そして、普通の家族のようだけれど一癖のある人たちに、
その他の登場人物も、ひとりひとりが個性的で、関係性が徐々に明らかになっていく中で、
真実を伝えられない父親の嘘から話が食い違っていくやりとりがとてもおもしろい。
苦し紛れのナツヒコニの発想も笑いのアクセントになっています。
どたばたコメディだけれど、最後にはほろりと感動で終わる、そんなお話。
アドリブやハプニングなど毎回その場かぎりのたのしさももちろんありますし、
演者さんになぞらえたセリフも出てくるので、それぞれの演者さんを知っているとくすっと笑ってしまう。
いろいろ散りばめられた笑いは、すべて小野寺さんの計算によるもの。