ゾンビ沼袋 公演情報 lovepunk「ゾンビ沼袋」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    体力の続く限りがんばって
    女優・安城久美子生誕50周年記念という副題が付いている。もっとも芝居の中では引退公演という台詞が何回も出ており、その都度本人は訂正するようなコメディ場面もある。その生き方が、といっても波瀾万丈ということでもなく、至って平凡であるが故に感じる”私の半生”はという件は共感できる。今の時代、劇的な生き方をしている人は何人いるだろうか(本人の受け止め方の差異はある)。それでも生きる、ゾンビのように復活する、そんなバイタリティー溢れる公演であった。

    ネタバレBOX

    女子プロレス界をドキュメント制作するという設定。女子プロレス界へ復帰してくるゾンビ沼袋(安城久美子)を中心に、その業界の裏話・暴露話の筋立は面白い。そこは”マッチ・メイク”としてのプロレス”ショー”がある。筋書のある興行・フェイクと悪態つくTV制作サイド、だからヤラセも当然という姿勢で描く。一方、プロレス業界側もショーであることは認めつつも、真剣に取り組んだ試合を主張する。少なくとも自分の信念は持つべきと…多少説教臭くなりかけたが、軽妙な演出・体を張った演技が絶妙のバランスを保ち、最後まで飽きさせることなく観せた。随所に社会批判、反骨精神を散りばめるなど、全体を通して楽しく面白いが、けっして底浅くはない。

    クセになりそうな芝居であり、次回公演も楽しみにしております。

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    2015/02/13 14:18

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