満足度★★★★★
命の儚さを知っているか
阪神・淡路大震災から20年。
災害との共生が求められるこの国に生まれながら、僕らは、命の重さや儚さをどれだけリアルに感じられているだろう。
発災現場の極限状況下での奮闘、覚悟、そして決断。特に、最前線で救助に当たる消防職員の葛藤や苦悩は、到底計り知れるものではない。
作品世界とはいえ、その一端を改めて突き付けられて、胸の奥底から揺さぶられ、心の震えが収まらない。
コメディパートとシリアスパートの高低差に感情を翻弄されながら、あっという間の135分。
この悲劇の物語に、僕は、すっかりだらけた頬を平手打ちされた。「生きている『意味』を全うしろ!」と…。
よし! やってやろうじゃないか。