満足度★★★
さっぱり分からない。・・・が、面白い
小劇場ならではって感じのする冒険的な作品ですね。
前説の話によると、今回の内容をきちんと理解出来るのは日本に5人程度だそうです。
もちろん私も理解できませんでした(笑)
開始数分でもうちんぷんかんぷんな会話、数式が当然のように飛び交う。
分からないことを分からないままに「何か高レベルな話をしてるぞ!」という雰囲気を楽しめる作品でした。
基本的な用語すら一切の解説を行わずに最後まで突っ走ったのは良かったと思います。
役者さんたちがその難解な用語や数式を使って躊躇無く堂々と会話したり、
スラスラと板書できていたのは驚くばかり。
(間違っていたとしても分かりませんが 笑)
その演技があったからこそ成り立つ作品で、一番のキモだったと思います。
中でも岡さんのキャラクターがとても良かった。
知識階級の人たちの会話って普段こんな感じなのかしら?
なんて想像が出来て面白かったです。
物語としてはラストが少し唐突で、尻切れトンボ感がしたのが残念。
周りでも「あれ?終わったの?」という空気が流れていました。
大沢、森、片山の若者3人についてももう少し明確な結末が欲しかったかな。