満足度★★★★
あたたかさ(と優しさ)に触れてきた
別居していた父が一緒に住むつもりで十数年ぶりに帰ってきて困惑する息子と娘、特に娘は強い拒絶を示し…な、謂わば小松台東版「父帰る」?
前半はピリピリした緊張感を程好いユーモアで緩和し、切なさを経て優しさを漂わせ終わる構成が絶妙。
特に終盤で、当人は全く意識せずにやっていることに関しての指摘があるところ(ネタバレ回避だとこんな表現になってしまう)、好きだし、巧い。
しかもそれを少し後に応用(二次利用?(笑))するもんなぁ。
また、中心となる親子三人もさることながら、ワキに配された人物の個性がそれぞれに豊かで「物語に色を添えている」のもイイ。
家族ネタに弱いことを差し引いてもいいモン観たなぁ…。
なお、タイトルにある「暗く」は感じなかった。