「蛍よ……妖しの海を翔べ」 公演情報 劇団ギルド「「蛍よ……妖しの海を翔べ」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    中途半端だった
    源義経に関する伝説をモチーフにし、昭和時代における学生運動を重ねあわせた芝居。もっとも学生運動をイメージさせるような場面は感じられなかったが…。
    自分が義経の英雄伝説を知ったのは、高木彬光の小説「成吉思汗の秘密」が最初だったと思う。この小説は歴史推理小説としては有名で、以降多くの書の参考にされたようだ。
    さて、公演であるが平家物語(義経視点)を準えるようで…。

    ネタバレBOX

    義経は衣川で死んだわけではなく、蒙古へ渡りジンギスカンになったという伝説。壮大なロマンを感じるが、本公演では、エピローグでその可能性を示唆するところで終幕する。
    ストーリーは、義経の戦略家としての側面と義経・影武者たちの「役割」と「自我」の相克に揺れる心が描かれるが、その力強さや悲しみが伝わらない。重要な事柄が印象に残らず残念であった。
    演出もスクリーン-プロセスを利用し、その映像効果によって壮大さをイメージ出来るよう工夫していた。しかし、多用したことで芝居というライブ感に違和感が生じた。もう一つ違和感があったのが衣装である。義経伝説をモチーフにし、あくまで現代を描くのか、平安末期(源平戦乱記)を描くのか、中途半端な印象を受けた。

    今後の公演を楽しみにしております。

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    2015/02/03 18:49

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