満足度★★★
残り香たちに聞いてみる
お笑い、ダンス、演劇、と、いくつものジャンルから、「ダンスっぽい」をキーワードに集められたパフォーマーたちの短篇作品集なのだけれど、ひとつの短篇作品が、こういう風に、ある方向性を持って、いくつも並べられるとき、それぞれの短篇やパフォーマーの、個別であるときには意識されないような、新しい面が輝きだすことがあって、嬉しくなる。
企画とプロデュースの手腕に、「ありがとう」と言いたい気がする。特に今回のイベントは、合間に挿入される、夙川アトムのショートコントが接着剤の役目を果たす、全体としてのまとまりが意識された構成。それぞれの短篇たちが、集って、ひとつの多面体を形づくっているかのよう。とても楽しかった。