満足度★★★★
Don't think, feeeeel!
翻訳家出身の小説家と担当編集者、未来から来た少女、小説内の世界が描かれながらも次第にそれらの境界が曖昧になってゆき…な「オノマ流終末SF純演劇」にして趣向としては異色作?
ストーリーテラー的に登場した少女が小説家の所に現れ、やがて他のパートにも“侵入”して行くのだが、その度により深く迷宮の奥に入り込むようで夢の中を彷徨する感覚?
全体的には悪夢を見ているようなトーンだが、ラストに微かな救いがあるのがイイ。
これもまた「考えるのでなく感じる」タイプであろう。
奇しくも前年12月に観た劇団桟敷童子の「体夢 -TIME-」に通ずる点が複数あり、また、チャペックの「RUR」を思い出したりもして、そのあたりと脳内で絡ませながら観るのも楽しからずや。
Q体同様、照明の使い方が巧く、時として客席入口あたりまで使う演出も〇。