満足度★★★★★
ギャグ・ハードボイルド
観劇中にフワッと浮かんだこの見出し。あながち的外れでもないと分かったのは、カーテンコールで或る役者がYシャツを脱ぎ、中に着込んでいた物販用の劇団オリジナルTシャツを披露した時。
なんとそこには「HARD BOILD & BOILD GAG」の文字!
ライオン・パーマは“笑えるハードボイルド”を志向する集団だったのだ!!
その原点回帰公演とも言うべき今作の内容は劇団Tシャツに記されたスローガンそのまんまで、随所にギャグがちりばめられた熱き物語を堪能!
お笑い好きな私はストーリーにちょっぴり感動しながらも主にギャグに注目しつつ鑑賞したが、センスを誇ろうなどという虚栄心が微塵も感じられない本気でおバカなギャグの数々に爆笑したり失笑したり。
…あ、でも、近づくと加齢臭のしそうな(失敬!)平均年齢高めなオイチャン達が必死にバカをやる姿が笑いと同時に少しばかりの感動を与えてくれるのもまた確固たる事実。
いや、マジで。
しかし、ハードボイルドとギャグって意外に相性がいいもんですね。
ハードボイルド調の力んだ演技でギャグをかますと、緊張と弛緩のギャップがデカくて可笑しみが増す。
上演時間はちょいと長めで約125分。