Hiroshige Blue(ヒロシゲブルー) 公演情報 ミヤタユーヤ「Hiroshige Blue(ヒロシゲブルー)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    『アイ』の物語
    冒頭と再後の名乗りで、安藤重衛門が歌川広重のなるまでの物語を
    彼の家族や師、北斎などの人物によって再構築されてゆきました。

    白木を組み合わせた舞台美術が美しく、面白く利用されていました。
    台詞、照明、音楽のズレが、稽古・準備の時間の不足を感じさせて
    少々残念でした。

    ラストのダンスシーンは、「絵を描く」=「踊る」=「筆は踊る」
    この言葉をギュッと詰め込んだような時間だったと思います。

    己を表現する、と云う欲求のようなもの、気迫、それが上手く登場人物と
    演者にリンクした濃密な時間だったと思いました。

    脚本的にはもっと両親の死と云う「哀」の部分をもっと深く描いた方が
    家族や師との「愛」の部分とのバランスがとれて、「藍」を巡る物語に
    深みが出たのではないかと思いました。

    ただ、お正月のおめでたい独特の中で観るのには、あたたかな「愛」の
    物語の方が似合うのかな、とも思えました。

    今後のミヤタユーヤさんの創られる表現世界も楽しみにしております。

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    2015/01/18 17:24

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