『キヨとゴーダ』 公演情報 荒川チョモランマ「『キヨとゴーダ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    かなり攻めて来たな
    ガツンと一発喰らった。
    思想的(?)な部分も含めて多分に過激(笑)。
    寓意、隠喩も多く、あれこれ深読み・誤読(得意だ(爆))ができるのもまた好み。
    使用曲の歌詞が内容に合致していたりM0がその伏線だったりするのも巧いんだなぁ。
    なお、ある有名戯曲を連想したりも(謎)。
    (詳細はネタバレBOXへ)

    ※ 上演時間は初日実測で約75分

    ネタバレBOX

    導入部から主舞台である施設に場が転じて間もなく、フェイがアシナガを「下人」と蔑むことにまずひっかかり、次いでモーゼの十戒の「他の神を信じてはならない」などを暗唱させることで「ははぁ、なるほど」、さらに歌などの娯楽が禁止されているあたりで「お、今回は攻めて来たぞ」と…。
    そう思って観れば、昔、今、そして近未来の日本(とは限らないか…むしろ「各国」?)の状況があちこちに見え隠れして。
    また、キヨの奔放さにどこか既視感があったのだが、ジュニアが禁じられている歌を歌い始めた時に「感化されてきたな」と思ったことから「カッコーの巣の上を」だと気付く。キヨ=マクマーフィ、ジュニア=チーフ、フェイ=婦長な上に、ラストで施設から逃亡する(人物は違うが)し。
    ちなみに長田主宰に尋ねたところ、執筆中は全く意識しなかったものの、演出の際に出演者から「参考になるものは?」と問われて思い当たったとのこと。
    あと、「夢の中へ」(特に2番の前半)にしても「マイ・ウェイ」(M0がフランク・シナトラの「夜のストレンジャー」だったのはこの伏線だったか!)にしても、歌詞が内容に合致しているのがまた巧み。

    0

    2015/01/10 18:12

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大