Flapper's 私たちにできること 公演情報 ジョーズカンパニー「Flapper's 私たちにできること」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    補欠陸上部員の控え室に,転校生が舞い込む。
    この演劇は,二回めだ。どのようなストリーか,じっくり観察する。

    まず,補欠陸上部員の控え室に,転校生が舞い込む。本人は,やる気があるが,部室の雰囲気は暗い。幻のバトンに願をかけて,窮地を出することくらいしか浮かばない。

    もともと,音楽部だったが,緊張のために本番を失敗し,それ以来退部し,人生まで悲観いている女の子がいる。この子が主役かもしれない。どうせ暇だろうから,インフルエンザで出られなくなった合唱部の代役をしてくれ,という話が転がりこむ。

    なにをやってもいいことのない人たちにも,それぞれの個性ある声があることに気が付いた彼女は,とにかくみんなをまとめていく。転校生はとくに,迫力のある声量を披露する。なんとか,出演できそうになった頃,合唱部が復活するという連絡を受けがっかりする。

    それでも,屋上において,自分たちだけのステージをやってみよう。そこには,負け犬の人生はない。たぶん,めげない人生,強い人生に進めるだろう。

    ミュージカルとちがって,演劇は,言葉とか,表情とかに負担がかかる。セリフも,メロディにのせて,歌いあげるところを,シリアスに掛け合うので,大人の世界になる。辻友里香,とか,内田夏音が出る組を選んで,観劇した。よくやっていたと思う。

    ふだん,大人の演劇を観てると,多くは完成度が高い。そこでは,役者って,最初はどうやって演技を習得していくのか,不思議に思う。まだ,まだ,これからだ,というセミプロの集団に,逆にいろいろなことを学ぶ。今回の作品は,一番良かったと思う。

    0

    2015/01/02 23:27

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大