星ノ数ホド 公演情報 新国立劇場「星ノ数ホド」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    全てが頭脳ゲーム的
    想像していた以上に、頻繁に同じようなシーンが繰り返される芝居で、これは、脚本家も、演出家も、キャストも、観客も、すべての人に頭脳ゲーム的思考を強いられる作品だと感じました。

    決して、わかりにくくはないのですが、特に最初のシーンは、あまりにも頻繁に、あらゆる可能性を示唆したセリフのやりとりが何度も繰り返されて、舞台の世界観に浸るような雰囲気にはなれず、もう少し、人間描写を主体に据えた作品であれば、良かったように感じました。

    後半になるにつれ、演劇作品としての異彩を放つ構成なだけに、最初のシーンの人工的な技巧がマイナスに感じてしまいます。まるで、最初の方は、役者のワークショップを見学しているような気分になりましたから。

    ネタバレBOX

    ある日、偶然バーベキュー会場で出会ったローランドとマリアン。

    その二人の男女の出会いから、濃密な関係性が生まれるまでの、交際の軌跡が、あらゆる可能性を示唆しながら、徐々に進行して行く構成の、実験劇的演劇作品でした。

    後半になるに連れて、本当の二人の行程は、これだったのだろうと観客も予想がつくようになりますが、初めの内は、まるでゲームのように、瞬時にカチッという音を合図に、何度も似て非なるシチュエーションのセリフが繰り返されるので、その場その場での、役者の感情移入も追いつかず、まるで、ワークショップを見せられているような気分で、舞台にのめり込むことができないのが残念でした。

    浮気の告白に、男女差が出て、これは結構、現実に即しているなと、笑いました。

    セットに関しては、土反さんのご意見に同感です。

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    2014/12/21 03:02

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