満足度★★★★
新型桟敷童子、発売中!
従来は暗色だったチラシが白を基調にしたものになったことから漠然と抱いていた予感が的中?
桟敷童子としては異色の作品となった。
最初は「作風が変わった」と思うも、作風と言うよりは題材が変わったと言った方が的確かと思い直す。
抽象というよりむしろ素に近い舞台で描かれるのはハードSF、時間の環、ゾンビ、ナウシカ、英雄伝説などどこか既視感のある世界だが、複数組み合わされている上に桟敷童子流に変換されているので明確に思い出せないのがまた巧いところ。
そうして戦争や殲滅戦、欲望などを取り上げて語るのが新味。
どちらかと言えば物語よりもテーマを重視した感じか。
そう言えば洋楽…というか英語の歌詞が付いた歌を使うのも初では?
さらに普段よりもアングラ色が濃かったのではあるまいか。
これはこれでアリと思うが、賛否は分かれそうだよね。
あと、カプセル兵団の某作品(内容)や別役実作品(ビジュアル)も連想。