満足度★★★★
いつもながらの女性作家ならではの作品
「女性はコワい、オトコはクズ」、そういう部分もあるだろうけれど敢えて見たくはない…な事象を客の眼をこじ開けて見せる(笑)ロ字ック、今回は「虐げられながらも堪える」女性を中心に据えて。
怖いもの見たさ的に眺めているといつの間にやら精神的に前のめりになってしまう。
中でも片桐はづきの「堪えっぷり」、榊菜津美の「悪い顔」、日高ボブ美の「〇〇ぶり」(劇中形容につきネタバレ自粛)が特に印象的。
また、場転の際にモニターに表示される「心の叫び」が次第に誰のものとも思えてくるのが上手い。
勾配の浅い短辺側の客席の前方の椅子を小さめにする心遣いも嬉しい。
しかし機種依存文字をタイトルに使うのは避けて欲しいな。