フタリニミエタ 公演情報 Oi-SCALE「フタリニミエタ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    た、確かに
    そうでした。

    ネタバレBOX

    人が何人かと猫が一匹死んだ街の話。ムショ帰りの男の話、事故でちょっと精神障害を負った弟と弟に構い過ぎる兄の二人が野良猫を探す話、かつて好きだった女がバイク事故で死んで嘆く男の話が交錯したストーリー。

    ムショ帰りの男が相模で、他も山中や河口ということで、神奈川方面を想定しながら観ていました。

    山中兄弟は、兄の方が共依存体質で弟離れが必要です。

    さらば青春の光の森田哲矢さんが演じる河口は、女が別の男のバイクに乗って事故死したことでその男を恨み殺そうとまでしました。迫真の演技は素晴らしかったのですが、終演後に当日パンフレットを見ると、その男は彼女の婚約者とあり、なんだ彼女の気持ちに応えるべきか悩んでいる最中に死んだんじゃない、彼女の気落ちを断った後で彼女は恐らく時間をかけて考えた末に別の男と正式に婚約したんじゃないか、自分を責めるのは分かるけど婚約者を責める資格のない大馬鹿野郎の大間違い行動でした。

    殴られて目がぼやけて月が二つに見えるという台詞が題名に通じるのかと思い、私だって三日月が三つに見えるぞと思っていました。しかし、始まったときから上手側の天井からカメラで真下を撮った画像が下手側の幕に映し出されていましたが、ラストで舞台上では河口が一人倒れているだけなのにスクリーンには彼女が覆いかぶさる画像が映し出され、そうかこれかー、確かにフタリニミエタと驚嘆し、技術の素晴らしさと随分長い前振りだったことに感心しました。

    彼女は河口に未練はあったかもしれませんが、彼女の気持ちは今や婚約者に向いていたと考えると、ラストはバイクによる自殺で死に瀕した河口が見た希望的妄想であったのだと思いました。例えその男の属性が婚約者だったとしても、もし当日パンフレットに婚約者と記載されていなかったら別の感想になったとも思い、少なくとも想像の幅は膨らんだのではないかと思いました。

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    2014/12/13 09:54

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