孤独な絵肌・滑り込む音楽 公演情報 ナズ・ラヴィ・エ「孤独な絵肌・滑り込む音楽」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    人生の色
    音と色をモチーフに人生を描いた作品でしたが、表現が浅く感じられ、青少年向けの漫画や小説のような印象を受けました。

    ある画家が関わった人達のエピソードを弟子に語る物語で、2部構成になっていて、前半は白い幕で4つに区切られたブースのそれぞれで異なるエピソードが演じられるのを観客が移動しながら観るインスタレーション形式で、後半はブースだった場所に着席して観る形となっていました。
    前半は同時進行する異なる4つの話が台詞が重なったり繋がったりして関連する凝った作りとなっていましたが、台詞のタイミングを合わせる為にそれぞれの芝居としてはテンポが悪くなっていたのが残念でした。
    後半はそれぞれのエピソードが拡大されて描かれ、人生の掛け替えのなさや切なさが表現されていましたが、気障な台詞や演技が青臭くて説得力が感じられず、登場人物達が観客を置き去りにして感極まっているように見えて、物語の世界に入り込めませんでした。

    役者の立ち位置やダンス的な動きや、小道具の扱い方・置き場所といった視覚的要素にラフさが感じられ、もっと洗練して欲しかったです。用いる色を無彩色のものに限っていたのが良かったです。

    生演奏のバンドが入っていたのに打ち込み音源の曲が多かったのが勿体なく思いました。

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    2014/12/07 07:15

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