満足度★★★
原作未読
1998年の芥川賞受賞作だが、原作未読。
原作者については数年前までBSで放送されていた週刊ブックレビューの司会されてた藤沢さんだったのか、くらいの認識。
行定さん演出はパルコ劇場での初演「フール‥」は海外戯曲の所為もあり肌に合わずじまい。その後に「趣味の部屋」観劇、そちらは本の面白さもあってか楽しめた。行定演出は3作目の観劇になる。今回も初回同様、映像の演出ではなんとも思わないが舞台演出になると「?」が無数によぎり、時間経つのが長く感じられた。
原作が世に出て以来、舞台化をずっと熱望していたらしいとのことだが、話の展開や人物の雰囲気は惹かれるものはあったが、舞台としての空気感が簡素にも見え、舞台の正面席からの視線でしか見られないような印象を持った。チャプター編集しやすそうな流れというか。
最後のダンスシーンはとても美しく見ごたえもあり余韻もあったのだが‥話の規模から劇場が大きすぎるような違和感もあったり。
役者さんは良かったんですがね。
(12/6一部加筆修正)