満足度★★★★
味わい深い日常/非日常混在ドラマ
演劇的には派手なシーンはなく、日常の中の非日常、非日常の中の日常が穏やかに展開していく。しかも、本来舞台裏であるはずの台所の1シチュエーションだから尚更です。とは言え、別に物静かってわけでもなく、笑いを誘うシーン等は随所にあり、退屈はしません。
お互いには馴染みでない人が行き交ってもおかしくないお通夜の場で、当初なんとなく紛れてしまっていた不審者達の素性が徐々に明らかになっていくミステリー展開も面白かったです。
あまり謎解きを明示しない脚本なので、直後はポカ~ンなネタもありましたが、私は終わってから反芻しててやっと気付いたものもあり、未だに悩んでいるネタもあり・・・味わい深いです。可能ならもう一度みたいですね。