満足度★★★★
独創的な演出が○!
シャイロックを主役とし、原作の分解・再構成したという本作。
これは、原作を読んでおらず、“あらすじ”しか知らない不勉強な私の感想です。
その昔、「ヴェニスの商人」(原作ではない)を読んだとき、私は感じました。
喜劇の悪役に位置づけられているシャイロックですが、彼こそ悲劇の主人公なのでは・・・?
“獣の仕業/立夏さん”の描く、シャイロックを主役とした「ヴェニスの商人」は、
その独創的な演出が、シャイロックや他の登場人物の言葉に説得力を持たせた。
“原作の分解・再構成”は成功したのではないでしょうか?
“獣の仕業/立夏さん”、要注目です!
2015/11/20 21:50
お世話になっております。獣の仕業主宰の立夏です。
ご来場および観てきた!コメントご記入くださり、誠にありがとうございます。
公演直後にコメント拝見し、大きな創作の糧になりました。
メンバー一同、心より御礼申し上げます。
ヴェニスの商人のシャイロック像に関しましては、原作を読んだ当初から「なぜこれを観て当時の人は笑っていたのだろう?」という疑問がありました。
上演された当時の背景や国の違いによる民族意識の違い、宗教観など、様々な要因があることを調べていくうちに知っていきました。
本作品では、そんな「当時の人々」としてアントニオやバッサニオを配し、
裁判の結果に不服なシャイロックの「控訴」として、上演いたしました。
ヴェニスの商人は演出手法などが過去作品よりも尖っていて、また上演機会があれば再演したいと思っております。
もしよろしければ、また劇場でお会いできることを心よりお待ちしております。
来月頭にオリジナル新作を発表いたします。
よろしければ、公演詳細だけでも、ご覧いただければ幸いです。
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=68483