期待度♪♪♪♪
日本とエリザベス朝の差をどう捉えるか、更にそれをNYに敷衍できるとすれば何故なのか?
NY公演のプレビューということでもあるらしいので、日本の要素をどう取り込んでくるのかが興味深い点だ。日本的であるとは、少なくとも戦国末期以降、相互監視社会であること。支配層が、寄らしむべし、知らしむべからず、と考えることだと愚考しているが。
それが、力で何でも分捕って良い、と考えるアングロサクソンの行動原理と相容れるとでも思うのだろうか? まあ、日本はアングロサクソンに対しては畜人でしか無いだろうが。その上でNYに擦り寄らずに、日本的なものを発するとはどういうことか? 鋭く問う作品であって欲しい。
キリスト教国でもない日本から見たロレンス、ということだが、この辺りの解釈は、仏教をベースにした倫理で見るのか? それとも、西洋から移入されたユマニスムの倫理観をベースにするのか? その辺りの価値判断基準の採り方にも興味が湧く。