MEIDO IN HEAVEN 公演情報 合同会社シザーブリッツ「MEIDO IN HEAVEN」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    Aチーム公演、観てきました!
    とっても楽しい2時間でした!関係の皆様、充実した時間を有難うございました!! 笑いあり涙ありの舞台でした。

    実は今回は笠原さんお目当てで参上したのですが、私はただの演劇好きなオジサンでございまして彼の女性ファンではございません(!)・・出会いは「ニューシネマパラダイちゅ」で、それ以来、私は彼のオジサンファンなのでございます。

    以下、ネタバレBOXへ


    ネタバレBOX

    で、本日はもう公演が終わっていることもあり以下気ままに書かせて頂きますが、まず笠原さんの事ですが、彼のこの作品での役廻りは、実は全ての筋書きの黒幕でありながら、それを隠して筋書きを進行させるというもので、この役がコケると芝居全体が締まらなくなるという重要な役回りでした。それを笠原さんは、とても上手く演じていたと思います。彼独自の腰を引いての演技スタイルは前回と変わっていませんが、その猫足歩きになる姿は毎回とっても印象に残るものです。今回もシリアス&コミカルな演技で十分に楽しませて頂きました。これからも独自路線を進めてください。期待してます!! それは新劇系の俳優さんのスタイルとも違うものですが、でも演劇の様式感も持っている彼の演技は、少なくとも私にとっては貴重なものでございます!

    実は、この舞台を観始めて最初に感じたのは(昔ながらの)舞台向けの発声で演じる役者さんがいなくて、この舞台って大丈夫???・・ってのが正直な感想でしたが、現代の遮音が完璧な小劇場における発声ってのが、どうあるべきかという事については私の方が認識を改める必要があるのかもしれません! 
    考えてみれば、周囲に騒音が無ければ普段の声でしゃべってもいい訳で、従来の演劇の様式感ってのは少なくとも小劇場に於いてはテクノロジーの進歩と共に、もはや崩壊しかけているのかもしれませんね・・でも、私は、普段日常とは異なる演劇空間が観客の目の前で展開するこそ演劇の原点では無いかと思います。そしてその意味で笠原さんの演技が大好きです!

    もうひとつの感じた事は、最近は小劇場でも照明設備が完備していて複数の場を舞台上の置き物を変える事無く照明の変化で表現することが可能になっきているという事です。敗戦後のドイツでウィーラント・ワグナーが用いた手法が現代日本で復活した訳で、資金難から舞台装置が作れないってのが主な理由であったでしょうが、それが現代日本の小劇場演劇に、ほぼ同じ理由で復活したのは興味深いものがあります。実は資金面のみならず演劇の本質がそこにあるのかもしれません。舞台は役者と脚本こそが本質であって、あとは補助的なものなのだと・・なんしろ演じるのは人間ですから!しかしながらテクノジーの進歩に伴って時代と供に移り変る事もまた演劇に必要な事なのではないかとも思います。きっとそのうち3Dマッピングプロジェクターで舞台セットが表現される日が来るかもしれませんね~ その時代には役者さん達は超小型のマイクでしゃべるなんて事になるんでしょうか???

    0

    2014/11/03 20:21

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大