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暗愚小傳
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青年団「
暗愚小傳
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(533)
満足度
★★★★
ネタばれ
ネタばれ
ネタバレBOX
平田オリザの【暗愚小傳】を観劇。
高村光太郎夫妻とそれを囲む友人達の話し。
今作は再演で、初演が1984年だ。
戦争と智恵子との夫婦生活、そして妻を失った夫の悲しみが元に描かれているのだが、物語自体はそこには持っていかず、変化のない日常に焦点を当てながら、突然に襲ってくる妻への悲しみ、高村光太郎の戦争批判に対する行為を描いている。
自身に起きた悲しい事、辛い事、嬉しい事などは日々の生活を過ごしていたら、それは生きている上ではほんの瞬間の出来事でしかなく、そんな中でも我々は生きていかなければならない。そして毎日の日常に追われていながら、ある時突然に喜怒哀楽の感情が湧きあがってくる、そんな人間の感情の一瞬の間を瞬間、瞬間で描いている作品である。
平田オリザが何故、西洋演劇とは相対する現代口語演劇という方法論に行きついたのか?
それは今作を観れば観るほど納得してしまうのである。
【東京ノート】を作った頃は、既に完成されていた方法論でもあるようだ。
傑作である。
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2014/10/26 10:36
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