満足度★★★
ファッショナブルに描く女の1日
ある女(達)の朝から翌日の朝を象徴的かつスタイリッシュに描いた作品で、コケティッシュなエロティシズムが印象的でした。
いくつかの白い鉢に植えられた植物と椅子が置かれた空間の中、開演前から2人のダンサーファッションモデルのようにポーズを取っていて(開演前は撮影可)、パフォーマンスが始まると1日の時間の流れに沿ってピンクのトップスにロープ柄の白のスカートから赤いワンピース、そしてベージュのビスチェに水色のパジャマと衣装を替えて行きながら踊り、視覚的に楽しかったです。
ダンサー達が同じような格好をしているので、別の人物というより、抽象化された1人の人物を多面的に表現しているように感じました。
途中から登場する、色とりどりの花のブーケを仮面のように被り、白いレースのワンピースを着たダンサーが、時が止まったかのような異質の雰囲気を醸し出していました。
自然光が差し込む窓やアクティングエリアの横にあるエレベーターを活用していて、この会場の空間ならではの演出となっていたのが良かったです。しかし、空間のサイズに対してダンサー7人は窮屈さを感じました。