ジャンヌ・ダルク~フランスの大地に聴け~ 公演情報 劇団熱血天使「ジャンヌ・ダルク~フランスの大地に聴け~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    川崎市のアルテリオ小劇場で
    観劇。小劇場というには天井が大劇場並みに高く、その分客席に高低差があり、すごく見やすい。舞台も広く、照明音響も素晴しく、こうしたコーラスやダンスを加えた演劇をやるには最適。この劇場の特性をうまく活かした、新しい演劇の可能性を秘めた公演だったと思います。ただ、いくつかというか、かなり疑問に思ったところもあった。まず、この規模の劇場でマイクを使うのはどうなんだろう、というのが一つ。役者さんが歌を歌うわけではないし、マイクなしでやってる人もいたし、中途半端な感じが残った。また、マイクを使っているのに台詞が聞き取りにくい役者さんもいて、これも???。それからコーラスはクラシックの発声なのでマイク無しでも十分に声が届くのでは。この劇のためのオリジナルの楽曲は素晴らしかったですが、生声と録音した声が混じっていたのかな?何だか違和感があった。衣装もダンサーのシルフィードみたいな美しい衣装やコーラスの方の頭髪まできっちりと色を統一したのは素晴らしかったですが、お芝居が始まってからの主人公たちの衣装は別の人のデザインなのかと思うぐらい、統一感が無い。どういうことだろう、と不思議に感じた。演出、ストーリーともに秀逸。ちょっとダンスシーンがくどいかな。

    ネタバレBOX

    何というか・・・・楽曲、ダンスなどは素晴らしかったですが、演技が全体に甘く、落差を感じた。殺陣のシーン、明らかに効果音と間を外したところなど。オルレアンの私生児、台詞が聞き取りにくい。動いていると、特に。重要な役どころなのに。この人が着ていた青系の衣装、似合っていなかったですね。最後の茶色の衣装などはよく映えてましたが。う~ん、と思ったのは村人の衣装。なんであんなごちゃごちゃ感を出したかったのだろう。カトリーヌのような、質素なアースカラーで統一したらさぞすっきりと品よく仕上がっただろうに。それにあの当時、柄なんて織物だけで、しかもものすごく高価なものだったと思う。王太子達の衣装はもっとわからなかった。何だかマンガチックで、出てきた途端に舞台全体が学芸会みたいな雰囲気に。また、戴冠式も同じ衣装なんてありえない。ジャンヌがこのために命をかけてきたのに。衣装方には予算もあるし、それぞれに狙いがあってこのように制作したのだろうと思いますが、気合の入ったダンサー、コーラス陣の衣装に較べて、肝心の役者陣の衣装が冴えない。何だかダンサー陣に食われてしまったみたいな感じでした。私は、こうした音楽劇は日本人がすごく好きなタイプの劇ではないかと感じています。ミュージカルほどうっとうしくないし、日本人の知性や感性に合っていると思う。現在公演中の「酔いどれシューベルト」なども大変な人気です。こうした音楽劇が大きく成長してほしくて、しつこく書いてしまいました。将来性に期待して、星ひとつおまけ。←めったにおまけなんてしません。

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    2014/10/10 20:10

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