ゲキバカ・ディスティニーランド 公演情報 ゲキバカ「ゲキバカ・ディスティニーランド」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    ……うーん
    申し訳ないが、まったく面白くなかった。
    笑いの要素がこの作品のどこにあるのかわからなかった。
    設定とか、いろいろと雑じゃないかな。

    ネタバレBOX

    そもそも主人公が探偵であるという設定は、女の子が会いに来やすくするためだけであろう。
    つまり、知らない女の子が急に会いに来るというのは、不自然だけど、相手が探偵ならば、簡単だ。
    しかも、探偵なので、会う理由もいくらでも設定できる。

    まあ、それはいい。
    しかし、その探偵であるという設定が、女の子が会いに来るということ以外まったく機能していないのだ。
    ストーリーに何かがプラスされるわけではなく、単に「探偵である」と言っているだけ。
    確かに45分は短いが、もう少し主人公について深みを増すぐらいはできただろう。
    学生時代にさかのぼって見せるのだがら、せめてそれと絡めるぐらいは簡単だったのではないだろうか。

    冒頭、主人公が「俺は・・・」「ここは・・・・」「今は・・・」と自分のことと状況を全部の説明をしてしまう。
    あんまり褒められた脚本ではない。
    もちろん、それが活きてくることもあるし、そういう作品でとても面白いものもあるのは確かだ。
    しかし、ここでは単なる説明で、あとでもここでも活きてこない。
    例えば、探偵なのだから、全部渋いハードボイルドタッチなモノローグで攻めてくるならば、まだわかる。
    しかし、そうではない。ここはせっかくの探偵設定を活かせるところだったのではないか。
    それが、最初に「ここはどこで」「私は誰で」という説明だけの下手な脚本になってしまっているのだ。

    ラストの感じからして、ハートウォーミングな作品にするにしても、もう少し、いい感じの、ハートウォーミングな笑いが入れられたのではないだろうか。
    たとえ「お腹を壊しやすい」という設定でも、温かく笑いにできたのではないだろうか。

    爆笑はないとしても、全編がそういう温かい笑いでつくられていたら、いい作品になったのではないかと思う。
    それには「人」が描けてないとダメだ。
    登場人物が3人だけなのだから、3人の関係やそれぞれの内面など、もう少しどうにかなったのではないかと思う。

    3人で2台の自転車に乗って(乗らないで)、主人公の家に向かうシーンあたりは、とてもいい感じだった。このセンでまとまっていればなあ、と思った。

    回想シーンや妄想シーンと今を行き来するというのも、あまりにもありきたりで、もう少し見せ方を考えたほうがよかったのではないか。

    まゆ毛を濃くして変なメイクをして、変な動きをしたって、まったく面白くならない。
    一部、知り合いらしい人たちの(後ろのほうに座っていた)笑い声は聞こえたが、私の周囲ではほとんど笑いは起こらず(まったく起こらなかったわけではないが)、拍手もしない人もいたぐらいの出来だった。

    ミクを演じた新原美波さんの健気さはよかったんだけどね。

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    2014/09/23 07:58

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