太陽への回廊 公演情報 無頼組合「太陽への回廊」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    嘘の国、日本の糞ったれ!
     糞ったれ! な現代日本への熱いメッセージだ。実際、F1事故の処理は終わるどころか、どんどん、出口が見えなくなっており、内部被曝も、これから、本当にその影響が増えてくるのに、川内原発を再稼働するような規制委の判断は、原発の現場を知らない田中 俊一なればこそだろう。核は、総ての生命を危機的状況に晒している。核大国、安保理、原子力産業、原発で電気を産んでいる電力会社、IAEA,ICRP,WHO(核の齎す健康被害に関しては、IAEAの言うなり)等々の核組織は、核の齎す健康被害については、極力実態を過小評価、データ改竄や、隠蔽、独立系科学者、医学者らへの嫌がらせや司法と組んでのでっち上げ逮捕を始めとする弾圧で圧殺を図ってきた。時には、一番、中核になる人物を「自殺」に追いこんで。マッポが実行犯に、個人情報を流すのである。その情報を元に、子供がどうなっても知らないぞ! と脅す訳である。そんな連中の権威等糞喰らえ! である。規制委のやっていることも単にアリバイ作りに過ぎない。こんな連中に権威など認めることは、犯罪と言わねばならない。茶番なのである。それらの、日本の構造を見事に描いた。因みに、ここで描かれているトンネル工事は、最も、危険な工事であった。2番目が埋め立てである。現在では、トップに原発解体工事が入ってくるだろうが。(追記2014.9.18)

    ネタバレBOX

     何も、日本の糞共に権威を認める必要はさらさらない。なぜならば、我ら民衆にとって、彼らの齎す害は著しいが、益は無いからである。寧ろ、独立系研究者、医療従事者らを権威として敬うべきである。ちょっと、考えてみるが良い。核種の出す膨大なエネルギーと生命の設計図であるDNAやゲノムを繋いでいる力の差を。

     さて、本作のアウトラインを書いておこう。1964年の東京オリンピックに向けて世の中が、建設ラッシュに沸いて居た時代。長野県の村の人々の不便を解消する為にトンネル工事が進められていた。監督は、人望の厚い海馬 正義。掘削工事が半分程終了した所で、本社は、急に工事の中止を申し渡して来た。現場監督以下、作業員は、次の現場に振り向けられるハズだった。
    ところで、急に工事がトリヤメになった理由は、オリンピック関連の道路工事の入札が決まって、その方が金になるからであった。建設ラッシュで不足気味の作業員も確保したい。儲けと人員確保の為には、地方の大した金にならない工事などはさっさと引き上げて金儲けをしよう、というのが本社の意向だったのである。
    海馬は、作業員全員を集め、今迄の給料支払いや、今後の割り振りなどについて、指示を出していたが、この時「海馬自身はどうするつもり」か問われ「一人残って作業を続けるつもりである」ことを話した。すると、作業員も全員、「残る」と言いだしたのだ。無論、海馬が皆の給料を払ってやれるわけではない。それでも良い、と言うのが、作業員の総意であった。こんな経緯で、当時、建設業界で最も危険な工事だとうたわれたトンネル工事は殆ど無給で続行されることになった。皆、会社の儲ければよいというやり方が気にくわなかったのだ。それに、現場監督である海馬の人望もあって残ることにしたのであった。
     無論、会社としては面白くない。命令に背いた上、村の人々の為に、タダ同然で工事を完成されたとあっては、会社のイメージダウンに繋がる。それを恐れて、工事に対する嫌がらせが続いていた。然し、それでも、仲間はくじけなかった。業を煮やした会社側は彼らの作業現場に発破を仕掛けて爆発させる。其処に居た全員が亡くなった。盲腸で休んでいた唯一人の作業員を除いて。事後処理は、無論、落盤事故で片付けられた。
     数十年後、このトンネル工事現場に隕石が落ちた。政府は最近落下した隕石から出たガスによって、死人が生き返る、という情報を入手していた為、このエリアを立ち入り禁止にし、蘇生した人間を使ってあるプロジェクトを立ち上げていた。
     折しも、2011年の原発人災で低迷している産業界を活性化させようと、原発人災後の放射性核種漏れや汚染水の問題は収束したとの嘘と共に、オリンピック招致合戦が行われていた。拡大する一方の経済格差と政治の貧困、力のある者への優遇税制、軍事国家化や翼賛体制への足音は、凶悪犯罪を極端に増加させていた。警察では2年前に凶悪犯罪対策の専門チームCEPTを立ち上げ、凶悪犯を殺害する実行者として、生き返った海馬を使った。彼は、無論、骨だけになっていたのだが、蘇生してからは、悪意を感知し、銃弾を浴びても、直ぐに再生する能力を具えていた。更に、彼が凶悪犯の前頭部を鷲掴みにすると、彼は、悪意を自らに取り込むことができた。凶悪犯は命を失うが、悪意は消滅し、解放されて死んでゆく。チームは、海馬を手に入れてから、何度もこの方法で凶悪犯を殺していた。だが、犯行の増加は抑えきれなかった。そこで、上司に逆らったりして、頗る優秀であるにも拘わらず、否、だからこそ窓際に追われた部署ダストボックスの人間達に協力を要請。一緒に仕事を始めることになるが、上司に逆らってでも、将来を棒に振ってでも、何かを守ろうとした彼らに、裁判も受けさせずに犯人を殺すチームのやり方は許せなかった。海馬に対する同情もあった。
     警察サイドでこんな体制が組まれた矢先、某有名政治家の息子、渡瀬が、犯罪の片棒を担ぎにくる。彼は、自らの体に流れる悪胤を絶やそうとしていた。その為に、家系に染み・汚点をつけたいと願っており、腐りきった社会の耳目を逆立てるような犯罪を起こそうと考えていた。一方、社会的騒乱を起こした者に賞金として1億円を出す、というネット広告が出た。彼は応募し、採用され、実行した。1億円は振り込まれた。次は、もっと大きなことをやろうと考え、仲間を募った。仲間になることを嫌がる男、北見に爆弾製造を頼んだ。北見は、人を傷つけるようなことは絶対にない、という渡瀬の言葉で製造に加担した。だが、渡瀬は、最初から人も殺す予定である。北見は元々、掏りであるが、かつて時々組んで詐欺を働いた沼田夫婦には、拾われて、当たり屋をやらされている女の子、知佳がおり、彼女を不憫に思うような優しい所もあったから、人が傷ついたり死ぬことには反対したのである。今回、この話を持って来たのは沼田夫妻であったが、彼らはヤクザを詐欺に掛け追われていた。期日までに金を用意しなければ自分達が、東京湾に沈められる。それで、銃やマシンガン迄買いこんで対応に大わらわだ。而も、知佳はトロイと踏んでいる沼田 一徳は、逃亡の足手まといになると考えて、彼女を射殺してしまう。渡瀬は東京湾に掛かる橋の爆破を考えており、当然、多くの被害が予想された。自分の作った爆弾の設置場所を知った北見は、起爆装置を解除しようと現場に赴くが、其処には海馬が来ていた。おまけに、北見は海馬が亡くなった後、妊娠していた妻が産んだ息子であった。親子は向き合い、海馬は息子を殺すことになった。同時に、再生した者のリミットを迎えて息絶えた。それらを嘲笑うかのように現れた渡瀬とダストボックスが対峙する。渡瀬は撃たれて死に、橋は爆破されずに済んだが、実は、渡瀬に賞金を出していたのはCEPTの局員、橋爪で渡瀬の父とは昵懇の間柄であった。




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    2014/09/16 03:28

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