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親愛なる我が総統【ご来場ありがとうございました!次回は4月!】
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劇団チョコレートケーキ「
親愛なる我が総統【ご来場ありがとうございました!次回は4月!】
」の観てきた!クチコミとコメント
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unicorn(1870)
満足度
★★★
悪魔
面白い。80分。
ネタバレBOX
ヘース(浅井伸治)…アウシュビッツ元所長。ユダヤ人虐殺を命じられ、実行する。手記をバタヴィアへ託す。
バタヴィア(西尾友樹)…精神科医師。ヘースの初審に参加。家族を戦争で亡くす。
ノヴァク(谷仲恵輔)…ヘースの初審に参加。家族を戦争で亡くす。
シマノフスキ(岡本篤)…ヘースの初審に参加。家族を戦争で亡くす。ヘースへの怒りを露にする。
裁判前に行われる初審。ヘースは落ち着いた様子で虐殺の経緯や虐殺の誤りを3人へ打ち明け続ける。3人はそれぞれの想いを胸に初審が終了。移送の前にバタヴィアがヘースにユダヤ人についてどう思うか問うが、ヘースはユダヤ人は浅はかだと言い切る。そしてユダヤ人も人間だというバタヴィアをヘースは怒鳴りつける…。
大虐殺を行ったヘースも悪魔でなく人間だと、感情とは裏腹に複雑な想いに至る3人に対して、最後の最後でユダヤ人への人種差別意識を見せつけるヘースの描き方が上手い。人間として死のう(処刑されよう)と素直で冷静に審理を受けていたヘースの内にこびり付いた悪魔的思想とヒトラーへの忠誠が爆発。一人になったヘースは苦悩し叫び、ヒトラーの名を呼ぶ…。これもまた人間というのか。
最終盤の爆発力は見ごたえあり。それまでさめざめとしてた空気が不気味に破裂する。虐殺を命じられたヘースが、物事の善悪や道義よりもどうすれば目的を達成できるかという「対応」に頭を傾けたように、目の前の問題しか見えなくなる、そんな人間の弱さと状況の恐ろしさが胸に迫る作品だった。
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2014/09/13 21:42
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