クジカン×キカク 公演情報 シアターKASSAIイベント部「クジカン×キカク」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ブラボー
     昨日は、演出家1人に役者7人のクジカンキカクであったが、本日は、参加メンバー全員が演出家である。

    ネタバレBOX

     今作の演出を担当したのは、劇団東京都鈴木区の鈴木 智晴。出演陣も全員、演出家である。
    ショーケン役:松本陽一(劇団6番シード)
    金子役: 宇野正玖(劇団海賊ハイジャック)
    西尾役: 細川博司(バンタムステージクラス)
    松島役:久保田唱(企画演劇集団ボクラ団義)
    社長役: ボス村松(劇団鋼鉄村松)
    宮本役:夢麻呂(娯楽エンターテインメント演劇集団 「熱きロマンを胸に、生きる勇気と希望を与えるべく突っ走り続ける奴ら」
    社運を賭けて売り出した新商品。“ナメタケの瓶詰・キムチ味”然し、完全な失敗。売れ残り続出で、経営の首を絞めた。週明けんは、二度めの不渡りを出しそうだ。そんな週末、金庫に残っていた200万円と社長が消えた。残ったのは、一箱120本入りのナメタケの瓶詰464ケースだけだ。社長の息子、ショーケンの計らいで倒産して差し押さえられる前に、せめて現物支給をしようと、土曜の夜から、徹夜でトラックに積み込んでいたが、作業中に社長が戻ってきた。東京11レースの馬券195万円分と共に。然し、このレース、3番、11番の鉄板。案の定、馬券は紙屑になってしまった。だが、社長が持ち出した金は200万。後、5万あるはずだ。その5万で決済の出来る金を稼げばいい、と阪神12レースにチャレンジするが、見事、今回は的中して350倍もの高配当。手がたを支払ってまだおつりがくる、と皆大喜びしたが。社長の持っていたのは船券。幸い当たってはいたものの、10.2倍で51万にしかならない。決済は1千7百万以上あるので、話にならない、と落ち込もうとしている所へ、朗報が入った。ナメタケの瓶詰が全部売れたのである。これで手がたのジャンプが出来ることになりそうだ。という所で幕。メニューは以下の如し。
    1.顔合わせ
    2.読み合わせ
    3.配役決定
    4.稽古
    5.通し稽古
    6.ダメ出し
    7.本番
    8. 反省会
    本番まで9時間である。その間、小休憩、昼の食事休憩45分等を挟みながら、通し稽古は、予定の16時には少し間があるほどであった。演出家同士なのでツーと言えば、カーと通じる。その以心伝心性が抜群である。また、キャスティングも良かった。驚いたのは、こんなに短い時間で本番に臨んだのにキチンとした舞台に仕上がっていたことである。自分は朝、10時過ぎからずっと拝見していたのだが、感動してしまった。企画自体が素晴らしい。出演者は、大変だし、観る側も相当の体力勝負であるが、今後も第二弾、第三弾とこの企画をシリーズ化して欲しいものである。劇場側スタッフの対応も非常に良かった。

    0

    2014/09/10 02:25

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大