満足度★★★
アンプラグドをプラグド
ステージ中央に屋台。客席に向かう形で店主。客は一人づつ屋台に集う。
ってことは、お客を演じる役者は、回想の場面以外ほぼ裏返っているわけだ。開演前からどうするんだろう?と思っていたが、舞台奥側から演者をリアルタイムで撮影しながら、プロジェクターで下手幕前に設置したスクリーンに映すという趣向。舞台演劇ではあり得ない「アップ」も映る。
それによって楽しめる部分もあるのだが、逆にナマモノである舞台に
TVを見ているような鈍い幕をかけてしまった感も。
夏の夜の屋台のだるい空気の中、それぞれの回想が劇中劇のように繰り広げられるのは見やすくて良かった。とくに岩城さんの口上は見応え聞き応えあり。