安部公房の冒険 公演情報 アロッタファジャイナ「安部公房の冒険」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    メロメロ
    縄田智子さんが素晴らしい。

    ネタバレBOX

    大学で演劇のゼミを持った安部公房が、芸術的才能があり、愛してやまない妻がいながら女優志願の女子学生を好きになり、付き合い始めた頃から亡くなるまでの、二人の女性との関係を描いた約20年間に亘る物語。

    俳優による圧倒的迫力を感じました。

    地位も名声もある男が、バレれば一気に全てを失う恐れのある行為に没頭するということは一つの冒険なのかもしれません。

    半生記物なので案内人役の道化が必要だったのだとは思いますが、できれば案内人役は極力避けてほしいところです。途中では、女優あかねに心境を確認するような形で、あるいはメッセンジャーとして海外からの電文を伝えることで状況を説明するなど工夫は感じられましたが、如何せん、出だしはまさに道化そのものでした。そしてこれは後付けかもしれませんが、道化イコールこれからお話することは一代記ですと明言したも同然で、まさにその通りの展開でした。

    佐野史郎さんも辻しのぶさんも魅力的でしたが、あかね役の縄田智子さんの透明感溢れる容姿は本当に素敵でした。誰かのせいで下着姿になってしまいましたが、実にスタイルが良く、腹部の筋肉が弛緩したときなどはゾクゾクッとさせられました。

    余談ですが、私の中での透明感溢れる女優さんと言えば、特筆すべきは相楽樹さんと縄田智子さんのお二人です。

    そして、「特別な50代よりも普通の20代でいいです」と若い男性が言ったという5時に夢中!での美保純さんの発言を思い出し、ここに男性心理の真実があるなと帰りの道すがらずーっと考えていました。

    0

    2014/08/26 10:06

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大