ハムレット 公演情報 京都芸術センター「ハムレット」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    楽しい時間をありがとう
    池袋で、ハムレットを観た。中央におおき くTheaterのネオンサインが光っている。こ れが演出で最後まであった。少し上下した り、字の一部が隠れたりした。

    野球帽に、赤いシャツ。半ズボンのハムレ ットは、さすがにくだけ過ぎる。途中で大 きなイビキ。ただ、場面ごとにジャンと音 響があるのですぐ起きたみたいだ。

    半分ほどして、一番まえの席に誘導してい る例があって、帰れコールをしたい衝動に かられた。背の高いひとで目立っていた。 が、十分くらいしたら、退席していった。

    ハムレットが連れて来た地方劇団が出現し たあたりから、眠けもさめた。たいへん面 白い。たしかに、国王に犯罪を認めさせる 意図は成功する。ハムレットは、演出も上 手だ。

    最後は感動的だった。オフィリアは、絶望 して死んでゆく。あとをおうように、主要 な登場人物は消えてゆく。あとには、ひと りこの難解な物語を語り伝える役目が残る 。

    良いシェイクスピアだった。格調高いでき となっていた。近くで泣いている女性の気 持ちもわかった。また、ひとつ貴重な体験 ができた。深い世界を目にできた。

    ネタバレBOX

    ハムレットは,憎き伯父に,王位と,実母を簒奪された物語だ。たまたま恋仲になっていたオフィリアの父親は,新国王側の腹心となって,ハムレットの動向をチェックしている。ハムレットと実母の会話を盗み聴きした,オフィリアの父親はハムレットに殺害されてしまう。この時点で,オフィリアの兄は,ハムレットを親の敵とみなし始める。当然のことだが,もはや,オフィリアは,ハムレットと結ばれるという甘美な夢は壊れてしまう。結果,オフィリアは,自殺に向かう。

    物語の終わりは,じつに凄惨だ。新国王は,ハムレットをなきものにしようと画策する。そのために利用するのは,親の敵関係のオフィリアの兄である。可愛い妹は,禁止されている自殺だったので,ろくに葬儀も出してやれなかった。もとはといえば,オフィリアを追い詰めたのは,まちがいなくハムレットではないか。新国王の策謀はすごい。まず,フェンシングの試合に誘いこんで,どさくさに紛れて,ハムレットを毒殺するのだ。最初は,剣の先に少しだけ塗った毒で殺害する。失敗した場合には,休憩中に飲むであろうワインに毒をもる。しかし,この毒は,ハムレット以外のひとたちの命を奪っていく。

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    2014/08/03 20:58

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