満足度★★★★
自分の中にも異常性があるかもしれないこと、または逆に何も特異性がないという恐怖
パンフレットの中にも、演じていて「辛い」という言葉が出てきていましたが、
自分の中にも精神不安定さや異常性がある、またはありえるかもしれないという恐怖、
または逆に何も特異性がないことへの恐怖、
その両方の恐怖に脅かされました。
この作品が、もっと自分に近い設定だとしたら、
(例えば自分がニューヨークに住んでいて、オフブロードウェイで観ていたら)
もっと身に迫って訴えかけられていたと思う(凄まじい…)。
自分にとっての優先順位とは何か。
“信じられるかどうか”
ハロルドがノートの記述者がキャサリンだと信じられなかったシーン、
お父さんが寒い日に、外で数式を必死に書いて娘に読ませる(内容はめちゃくちゃ)シーン、
その二つが特に印象に残りました。
プルーフ・オブ・マイ・ライフという映画が2006年に撮られているみたいなので、そちらも観てみたいです。