Heavens ~夜と夜と音楽~ 公演情報 天幕旅団「Heavens ~夜と夜と音楽~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    不徹底
     作品の総論レベルでは、もっと、物語が本質的に受け持つレベルの深さに忠実であるべきである。砂糖菓子か砂糖をまぶした偽物、即ちTVの安っぽいシナリオ程度なら、これで合格だろうが、戯曲を書くならもう一枚、己の皮を自ら剥いで書くべきである。かたい話はここまでにしておこう。
     ご存じ不思議の国のアリスに似た男の子の言葉を使う、アリスが登場。兎の穴へ落ちてゆくのだが、そこは、父の墓穴である。彼(女)には、父殺害の嫌疑が掛かっており、今日は父の葬儀、両手を革バンドで縛められて参列しているのだ。(上演中故、ネタバレはこれでストップ。ひょっとしたら、書き足す)

    ネタバレBOX

    兎と出会った彼(女)は、縛めに用いられていた鎖付き懐中時計を時計を失くして困っていた兎に貸すと、縛めが解けた。そして、兎の穴に飛び込むと、自らの分身と名乗る者に出会う。分身も男の子の言葉を話すが、二人ともスカートを穿いている。そして、これはスコットランドの話ではない。(にゃんちって!)閑話休題。
     穴は深い落ちてゆく間にお茶を飲もうとしたり漫画を読もうとしたりするが、落下速度が速すぎてアリスは楽しむことができない。漸く、穴の底に近づいた。兎は落下スピードから身を守る為の傘を用意しているが、アリスには、何も無い。一旦は泡を食うアリスだったが、どうにかなるさ、と居直ってしまう。実際、物語の中では、道化兄弟の綾取りで作られた巨大なハンモックのお陰で、アリスは、無事地下世界に到着する。然し、此処にも因果の網目は届いていた。

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    2014/07/13 00:50

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