満足度★★★★★
もっと見たくなりました
春陽作品を舞台で観るのは何回目だろう??
観るたびに新しい!と思っているけど(新作なので当たり前ですが)、今回のはいつになく新しい世界をのぞけたような気がしました。
客演が3人というのも大きいのかもしれません。
短編5本なんて、絶対好きなのとそうでもないのがありそうなものだけど、全部おもしろかった!順番もテンポも長さも、すべてが絶妙で、心地よい興奮のまま観終わることができました。
全部好きだけど、「スコアラー」が一番好きかな。
テーマもよりリアルで身近だし、榊さんの、自然体の高飛車感がとても気持ちよかったです。
嫌なヤツだけど、ズバズバ言いたいこと言ってジメジメしてないところがイイ!意外に素直なところもカワイイと思いました。
私は舞台特有の、「ちょっと芝居がかった感」がたまに苦手だったりするのですが、彼女の演技はとても自然で、すっと入ってきました。
ユキマルさんの「ゾロ目~」の悪魔と「不安の偶数~」の大学デビューしそこねたイタい男の子も好き。ちゃんとカンジ悪くてちゃんとウザい。演技の幅が広いなーと思いました。
なんといっても今回一番の注目は佐瀬さん!
衣装も絶妙でした!佐瀬さんにも新しさを感じました。
もっといろんな佐瀬さんを見てみたいです。
かと言ってベテラン勢が印象に残らなかったかというとそんなことはもちろんなく、安心して観ていられるからこその笑いや、考えさせられる部分が多々ありました。
舞台の小道具もちょいちょい凝っていて、それを発見するのも楽しかったです。
なんだか今回はほんとにいろんなものがぎゅーっと凝縮された濃厚な舞台でした。濃厚でありながらあっさりと食べられて、おいしい余韻にひたっているような感じ。
この日はアフタートークもあって、劇団員のみなさんのいろんな一面や裏話が見られて、得した気分です!それを踏まえてもう一回観たい!と思いました。
そしてなにより、仲いいなーと羨ましくなりました。