少年期の脳みそ 公演情報 玉田企画「少年期の脳みそ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    観ながら幸せな心地に…/約95分
    懐かしく、甘酸っぱく、「あるある(笑)」と共感できる笑いに満ち、観ていて幸せな気分に浸れる一作でした。
    告知文ほど“性の目覚め”に寄せた内容ではなかったけれど、楽しかったのでそこはさほど気になりませんでした。

    ネタバレBOX

    卓球部合宿でひと騒動持ち上がる展開は前作『臆病な町』と一緒(!)。
    ただ、その騒動が前作ほどまがまがしくなく、ある男生徒の片想いにからむ可愛らしいものなので、後腐れなく楽しめる。


    とはいえ、ラストはちょっぴり切なく、誕生祝いのサプライズプレゼントとして高級ラケットを先輩女子から贈られた女生徒が一度もそれを使うことなく退部するのかと思うと淋しい限り。。。
    夏の終わりを感じさせる、花火大会の音をバックに演じられたこのラストが、本作をより味わい深いものにしていました。


    いちばん印象深いキャラクターは、本作を可愛い失恋譚にした張本人であるところの津田なる男生徒(大山雄史)と、その幼なじみで卓球部仲間でもある「ちいちゃん」こと栗山知恵(井上みなみ)。
    すでに2人とも高校生、いくら幼なじみとはいえ互いを異性として意識してもよさそうなものなのに、しじゅう罵り合ってばかりいる腐れ縁の2人の間柄がなんともほほえましかったです。

    なお、念のため書いておくと、津田が想いを寄せて玉砕した女の子は当然ながらちいちゃんではありません。
    この「ちいちゃん」なる女の子、おきゃんでなんとも可愛らしいのに、童貞の津田にはまだその魅力がわからないのだ。。。

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    2014/06/22 23:13

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