Not Equal ≠ 公演情報 劇団 FIREBALL「Not Equal ≠ 」の観てきた!クチコミとコメント

  • この世に悪も正義も無い
    ファンタジーでありながら、そこに抗争劇、陰謀、裏切りなどを盛り込んだ作品。
    架空の世界を舞台にしているが故、説明の為の台詞が多くなってしまったのは避け難いことで、更に物語が進むと登場人物が心変わりしたりもするので、その瞬間瞬間の人物の感情を的確に把握するのはなかなか難しい。
    言葉による説明のみならず所作・動作でいかに説明するかは、演劇表現自体のの課題として残り続けるであろう。

    ネタバレBOX

    観劇に際しては基本的に前提知識無しで観るようにしているため、入り組んだ設定の今作品を観始めると、最初はあれこれ想像を巡らせることになる。そのため各登場人物どうしの人間関係や組織・集団の目的・特性などは最初はよくわからず、徐々にわかってくるものであり、その過程で非公的機関の治安組織ラウフルが最も興味を引く対象となる。当然、この物語はラウフルを中心に回っていくことになる。
    表面上は”正義”の具現者であるはずのラウフルが黒幕的役割を与えられることによって、今作品の基本的スタンス、すなわち「この世に絶対的な悪や正義は無い」ということを明確に表している。

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    2014/06/21 18:04

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