満足度★★★★
舞台は回る、歴史も回る
回る舞台に合わせて、3役、4役を即座に演じ分けていく役者さんたちがすごいなぁと。
役者さんが舞台上で着替えて、シーンをまたいで登場するメタ的な演出も少々。
そういった意図的な破綻を前面に出さず、奥ゆかしく配置するのは大人のマナー?
でも、破綻の部分を期待し、面白がっている自分がいる。
歴史が一回りしていく中で、壊れていくものと、新たに生み出されるもの。
役者さんが舞台の設定に関係なく、縦横無尽に動き回る狂騒が、次の時代を作り出す。
国策として進められるエネルギー政策よりも、
国威発揚のスポーツナショナリズムからこぼれ落ちた、
民衆の力(=支配者にとっての破綻)が、未来への希望につながっていく寓話。