満足度★★★★
あの6人が12年ぶりにコントを!
こう言ってはナンであるが、あの6人が久々に集まることに意義がある、良くも悪くも記念公演的な興行。新作主体なのは良いとして、一同が叡智を尽くして作ったような図抜けた秀作は見当たらず、奇声で笑いを取りにいくズルい(笑)ネタやパロディネタ、自虐ネタなど、お手軽なコントが目立った。
それもそのはず、6人は「売れてやるぞ!」と野心を燃やす若手集団では最早なく、もう解散したグループであり、そこまでコントに心血を注ぐ必要は最早ないのだ。
そう考えると切ないが、コント師としての6人の腕は落ちておらず、一同が磐石なコメディ演技でバカをやる姿を久々に見られただけでも充分満足! それだけでなく、めっきり老け込んだ(失敬!!)坂田さんに枯れた味わい(重ねて失敬!!)が加わったこともあり、昔のようにイキがいいだけでない、また違ったジョビジョバも楽しめた。
構成に注文をつけるなら、フリートークのコーナーがあっても良かったか?
カーテンコールでわいわい雑談を交わすだけでなく、トークコーナーを別枠で設け、みんなの近況、とりわけ実家の寺を継いだ明水さん、ゲームディレクターになった石倉さんの近況をもっと詳しく聞かせて欲しかった。
再集結までのいきさつを描いたドキュメント(?)コントはあったけれど、あれに正しい近況が描かれていたとは到底思えないので。。。
約120分。