満足度★★★★★
観始めて間もなくワクワク
日露戦争後に国の繁栄(という大義名分で自らの利益を得ようとする輩)の犠牲となる庶民を描いており、「芝居芝居した芝居」を観たという充実感に満たされる。
そもそも観始めて間もなく「あー、これこれ!」とワクワクしてしまうくらいで。
通奏低音の如く悲劇性・哀しさがありつつ、ユーモアも交えた語り口は流暢で、様式美的なものやケレン味もあり鮮やか。
で、ふとここも含めてアングラ系の芝居は「現代歌舞伎」ではないか?などと思う。
さらに、沙翁作品が「きらびやかな悲劇」なのに対してこちらは「土着的悲劇」か?とも思ったり。
いやぁ、面白かった♪