満足度★★★★★
パワーと可能性…現実の役者と物語の登場人物
ボックスコーポレーションの若手主体による舞台、どんなものになるのか楽しみにしていました。
如何にも現代っぽい女の子の会話や心情をコミカルにそしてユーモラスに描きながら、人の心の弱さや脆さをピックアップ
パンフレットの言葉「笑って泣けるキュートで ちょっぴりミステリー」観てゆくと次第にその意味も
そういう日常のありそうな様子を等身大の9人の役者達が演じてる舞台
まず観てゆくと登場人物のキャラがハッキリとしていて、それぞれの表情・動きが上手く表現されてるなと
劇場HOPEのステージと客席の近さもあり、演者の息遣いまで届くかのような状況がそういう表情など小さなところにも気遣う演技につながってるんだろうなと…
例えば主演の2人で逢沢さん演じる「ユキ」にスポットがあたる時、
その時でも「サキ」演じる外岡さんは離れた場所に居るにも関わらず表情のみで演技をされてるのは印象的でした!
勿論、外岡さんだけでなく他の方達も! その中には今回が初舞台の3人の女の子もいるんですが、これが初舞台とは思えない見事な演技でした。
なかには、お仕事的にもほぼ初めてという状況でも台詞の言い回しから表情・動きまで「今風の女の子」を演じてましたね。
この舞台のストーリーやテーマは観た人それぞれが感じるものだと思うので、まずは観てほしいです。
なかでもリアルな中高大学の年代の人達は親近感ある内容だと思うので演劇に縁がない人でも観やすいかと!
また、TVや映画・ゲームと違い余計な装飾ないので地味に感じるかもしれないけど、
カットもなく目の前で繰り広げられる演技は、とても新鮮に感じられるだろうから出演者のファンの方でも観てみてはと思いますね。
ボックスコーポレーションの若手主体の舞台でしたが、拙い印象はなく、
むしろ将来性を感じさせる演技で約100分の時間も長く感じる事なく楽しめました。
個人的には内容分かったので、今度はそれぞれのキャラを追って再度観てみたいです。