期待度♪♪♪♪♪
書を捨て、GORE GOREしよう。
商店街を さっそうと歩行する主婦は、パリコレのファッション・モデルより堂々としている。
肉屋の店主が赤字サービスを叫んでも、福引の鐘が鳴っても、「家族」という内なる奇抜さから脱出できない「退屈」が、そのアイラインに地味なメイクをさせる。
「GORE GORE」…。
女を断ちえなければ、女は「GORE GORE」を内存してしまう。
木漏れ日の向こうは、今日も地中海から旅をしてきた西風が吹く。それが地肌に触れるに従い、「退屈」と「孤独」を内存する下町モデルの汗を回収していった。
自転車を立ちこぎする姿は威厳だ。スーパーへ移動中、買い物カゴはズシリと、その年齢分を街中に伝えている。
「GORE GORE」…。
日常から「脱出」した先の小旅行に、私も追随したくなった。