抱擁ワルツ 公演情報 激弾ショット「抱擁ワルツ」の観てきた!クチコミとコメント

  • もったいない。
    なにもかもがもったいない感じ。

    もちろん、まとまっていないのはいうまでもないが
    それはツイッター的な散文とも思える。

    時間的に1時間半と短いので仕方ないとは思うが
    どれもちょっとだけ見せて
    それで終わってしまっている。

    そこがツイッター的文学
    長嶋有の「問いのない答え」的とも思える。

    しかし詩的とも思えるシーンがちりばめられているわりには
    結果として凡庸になってしまっている。

    ネタバレBOX

    まず序盤、
    男が履いていた靴が非常に気になった。
    片方が、穴の開いた靴下で靴を履いていないのに
    もう片方が、プーマ風のシルバーがてかてか光った靴を履いていた。

    なぜ貧乏で河原に住むような男がプーマ風の靴を履いているのか?
    しかも脱ぎ捨てたら、その下は穴の開いた靴下なのだ。

    白い服を着た上流階級の親子との対比が
    そのせいかイマイチだった。

    お嬢様の劣情も、
    哀れな男の日常と対比させるには
    二組の差が見えにくく、もちゃもちゃとはっきりしない。

    せっかく、エロチックなシーンで
    効果的に演出できそうだったんだが、もったいなかった。

    男たちが抱き合っている意味も、意味不明。
    いっそ意味不明でもいいのだが、
    体が離れられなくなる不可思議な理由がなかったのが
    もったいない。

    部分的に出てくるメルヘン風の話が
    どうもまとまりが悪い。
    ノートも、最後に説明はあったが、
    いまいちオチにしてはわかりにくい。


    意味ありげなNOTEの話と
    なぜか急にくっついてしまった二人の貧困男と
    劣情に駆られる哀しい境遇の娘
    これだけで、十分おもしろくできたはずだ。
    役者の熱演が十分だっただけに惜しい。

    ああ、もったいない!


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    2014/04/11 00:03

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