ネットは人間をバカにするのか?
インターネットが「ゴミ情報」を
撒き散らしている。
検索エンジン最大手Googleは「検索ランキング」を自動検出するが、固有名詞を打っているのに、「掲示板」の誹謗中傷が上位検出される例も多い。
「バーチャル」では終わらないことは一連の事件が理解させる。
本舞台『人皮の本と舞い天狗』を観劇して、思わず驚愕した。
20代中心劇団にもかかわらず、「ネット批判」「ヘイトスピーチ批判」を 、かなり踏み込んだ形のもと表現していからである。
美術セットもよい。古びた図書館。そこに百冊近く『本』が陳列されている。
これは私の憶測でしかないが、タイトルのうち、『本』はタブレット、『天狗』は人種差別被害者に、それぞれ入れ替えたのだと思う。また、劇団作風の可能性は あるものの、ファンタジー系アニメーション・タッチだった。
あえて情報社会技術に関係のないシチュエーションから連想させた試みは、肌感覚で認識する「ネット社会の闇」である。
※ネタバレ箇所
出演陣は美男美女。『池袋サンシャイン劇場』で公演をする日を思い浮かべたのは、私だけではないだろう。
アニメキャラクターの「吹き替え」を続け、演劇自体が一種「運動化」(勢い任せ?)していた。