満足度★★★★
平均年齢16歳を迎えつつある少女たちに訪れた「境地」とは
「この気持ち、わかりますか?」
終演後、涙ながらに語ったのはリーダー・高嶋菜七。劇中ケンカする小林晏夕とともにエピソード1の主要キャストだ。
「踊っている時も、演じている時も、みんなに支えられているんだなって。
今日ダメ…。なんか話せない(笑)」
東京パフォーマンスドール(TPD)。
昨年8月結成時、平均年齢15歳だった少女は16歳を迎えつつある。
同9月より渋谷『CBGK シブゲキ!』で「演劇×映像」の融合をうたい走り続けたのが『1×0』シリーズだった。
「エピソード1は全6回あるんですが、自分的には少ないです」(小林晏夕)
「進化し続けるTPD」は 、3月から始まった『1×0』リニューアル版も変わらない。
「私が演じたのは『セーラムーン』が好きな 女の子。もっと『セーラムーン』に なりきって、千秋楽までには『月に代わって お仕置きよ!』を うまく言いたいと思います」(小林晏夕)
経済新聞で取り上げらるなど、昨年以来、「融合」のシンボルであった『HMD』(ヘッドマウントディスプレイ)が『Smart Glass』(スマート グラス)に。
アイテムはSmart Glassシート(HMDシート)限定だが、リニューアル版からは全席に無線式リストバンド型ライト『FRE FLOW』が新たに登場する。
色はホワイト。腕時計のような形をしており、TPDのLIVEに合わせ 機器内LEDライトが点滅する仕組みだ。
ペンライト不所持の観客も「ファン」である。
また、「演劇×映像」融合のうち、映像部分をリフォームした。
※ネタバレ箇所
リニューアル版は全体のストーリー展開にも。よりシンプル、テンポよく進み、「衝突」一点が強調されていたエピソード1.小林晏夕へ「好奇心」を開花。
あからさまなメンバー同士の「対立」を避ける「素のTPD」であった。
第二部『ダンス サミット』ではCDメジャーデビュー曲となる新曲『BRAND NEW STORY』を披露。
洗練されたダンス、かわいらしい歌唱は「ザ アイドル ユニット」だった。
「異質」だったはずのTPD。
平均年齢16歳へ向かい動き始めた少女たちの これからは いかに。