久保田万太郎 「弥太五郎源七」「一周忌」 公演情報 みつわ会「久保田万太郎 「弥太五郎源七」「一周忌」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    年に一回
    しみじみ浸ります。

    ネタバレBOX

    『弥太五郎源七』  57歳弥太五郎源七、ちっちぇー野郎だぜ。

    しょぼんと自宅で座っているシーンが延々と続き、それでもそれが様になっているのが大したもんでした。

    若い新三にいいようにあしらわれ、以後顔役としての権威も地に落ちたことを恨みに思い新三を殺害。帰りに寄った居酒屋で亭主夫婦に返り血を見られたことで夫婦も殺害。この時点でも堅気に手を出す小さい男だと思いましたが、弥太五郎の犯行との噂が広まり、子分からの自訴の勧めに納得したはずなのに、捕吏が来ると逃走しようとしてしまうちっちぇー野郎でした。

    『一周忌』  若くて美人の後家さんは誰も放っておかないということでした。

    夫が亡くなって丁度一年、未亡人の許へ保険屋さんが来て雑談をしているところからスタート。関東大震災の数年後も今も、保険屋さんはしつこいものです。

    肉付きも良くなり肌ツヤも良くなった後家さんのところへは、お姉さんの旦那を始めとして下心の有無に関わらず男どもは集まり、また再婚話もこれからたくさん来ることでしょう。

    35分ほどの短編でしたが、お寺へお参りに行くために着物を着替えるシーンがあり、話をしながらやり慣れたように帯を締めたりするのも大変なことだと思いました。

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    2014/03/21 13:47

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