久保田万太郎 「弥太五郎源七」「一周忌」 公演情報 みつわ会「久保田万太郎 「弥太五郎源七」「一周忌」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 「一周忌」が 好み
    みつわ会 久しぶりですが 三度めの観劇になります

    新派には 全く詳しくありませんが ちょっとした所作の美しさ、静ひつな舞台空間は、ならではのものと思います。久保田万太郎の戯曲をテキストに忠実に、というシリーズですが、現代劇に慣れてしまった身には、どうも冗漫に聞こえてしまう

    「弥太五郎~」は 有名な髪結い新三の外伝のひとつらしいです。盛りを過ぎた渡世人の弥太五郎親分の「したこと」が軸になっている戯曲ですが、終始「おもっくるしくていけねえ」感じが。同じストーリーでも今の小劇団ならもっと立体的に創るだろうと

    一方、「一周忌」のほうは、からりとした爽やかな短編です

    以上、好みだけで申し上げまして失礼しました

    ネタバレBOX

    一周忌 のなかで

    藝妓出身の若い未亡人が夏の浴衣から 絽の着物に着替えるくだり
    その優雅な色気に見とれました その着付けをさりげなく助ける姐さんもまた

    あのシーンが あの短編の華ではないでしょうか
    まだまだ女性にとって制約の多い時代、でも未亡人としての悲しみより 抑圧から解放された女性の静かな門出さえ暗示させる


    あの 帯を解く音、すう…とした力みのない立ち姿の美しさ、あれが新派の女優さんの格なのだと思いました

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    2014/03/18 22:29

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