楽屋 公演情報 劇団チョコレートケーキ「楽屋」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    最終日マチネ観劇
    元々、有名戯曲だけど半分はチェーホフで占められてる気がw 70年代後半?の戯曲のようで、台詞の端々に「統括」とか聞かれた気がするが、この作家特有の言葉遣いだなーと感じた。比較する程、同舞台は見てないが、戯曲そのものはあまりいじってないのかな。
    4人の女優が「女優」を演じる舞台裏での出来事。それぞれの本番前の平常心、業や気性のような凄ましさも見え隠れし、それもまた魅力的でもあるが滑稽だったり。全員上手すぎて、女優Dはもっとヘタウマな人でも良いのではないか、といらん事考えたり。
    関係ないが、鏡見ないで化粧する方法、自分も会得したいw 鏡台に置かれた、それぞれの時代の化粧道具がまた心憎い。紀保さんのあの場面は思わず高麗屋だぁ…と感心。
    もう、このキャストで三人姉妹上演してw。
    約70分の濃い舞台でした。

    ネタバレBOX

    舞台裏での女優達のそれぞれの平常心、気性、気骨。
    それほど華々しくはない経歴に誇りを持っている女優AとB、幸運そうに見えるが実はそれほどでもない女優C、これからの活躍に心躍らせている女優D。

    存在していた世代の差異はあったり、女優AとBの軽妙なやり取りの後に訪れる「女優」という意識から見える意地と執着心。世代と役の違いによるニーナの台詞の印象も違って聞こえてくるのは興味深く、それぞれの対比が浮き彫りにされた後に訪れたラストシーン女優3人の瞳に映える照明が綺麗だった。
    暗闇に浮遊する魂のような終り方も、残像のように印象に残った。
    良い舞台でした。

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    2014/03/17 12:16

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