満足度★★★★
きしくも この日に
フライヤーの
小難しいアート系の演劇ではなく、昭和の加齢臭がするような人情劇。見終わった後に残るモノの「たしかさ」。それは作っているスタッフや役者が持っている人情臭さだと思う。(CMディレクター 中江和仁)
この言葉を読んで 気になって予約した
また フライヤーの面を飾る 12人の役者さんたちの写真が 皆 役者っていうより市井の人間の顔をしている
フライヤーから 苦手だけど好きな人情話を予想して観ることにした私だった。それはさすこーし裏切られる。この日だから いやこんな日本だからの演目。知識人ではない。財界人でも立派なひとでもない。自分の足場で精一杯働いて悩んで笑って怒ったりしながら明日を信じるひとたちの「足場」を崩したのが あの 3・11
起きてしまったことは もとに戻らない。でも 「絆」なんていうゆるいキャッチフレーズだけでは前に進めない。まず私が目を覚ますこと。